ArdbegC 〜香りと記憶〜
No2のボトル,
アードベッグであるということをちょっと横に置いておいたとき,
別に嫌いなボトルでありませんでした。
でも,会ではあまり人気がなかったとか。

2-OMC 1991-2007 16年 50.0%
山崎白秋氏コニサイズクラブレポート
そうそう,マスターが,なんとなくこだわっていた香りのボトルです。
マスター「ディーゼルエンジンから染み出るオイルの臭いじゃない?」
iku「えっ,わかんない…」
マスター「ラジコンの臭い」
iku「えっ,わかんない…」
マスター「自動車のエンジンルームの臭い」
iku「ますますわかんない…」
マスター「エンジンオイルが漏れる臭い」
iku「う〜〜ん…わかんな〜い」
香りは記憶ととても深い関係にあります

有名なのが,プルースト原作「失われた時を求めて」。
マドレーヌを口にした瞬間、少年時代の記憶が甦るというもの。

プルースト原作「失われた時を求めて」
「香りのマジック

嗅覚以外の感覚は,まず,理性・思考を司る部分(大脳新皮質)に伝わるのですが,
嗅覚だけは,本能を司る部分(大脳辺縁系)に最初に伝わります。
大脳辺縁系には,情動を司る部分(扁桃核)や,
記憶を司る部分(海馬)があり,
そこに香りの情報がダイレクトに伝わるため,
ある香りを嗅いだときに,何かを思い出し,
その快・不快な感覚と香りが連動するのです。
たぶん,男性は,
自動車のエンジンルームを開けたときに嗅いだオイルの記憶,
ディーゼルエンジンからオイルが染み出たときの香りの記憶があり,
それがネガティブな感覚と繋がっていて,
それに近い香りのNo2を嗅いで,そのことを思い出し,
No2そのものも不快な感じに思えたのだと思います。
私にはその経験がないため,
この香りにネガティブな感覚が伴わず,
別に嫌いでないよ〜,という印象になったわけです。
女性の参加者Mさんも同じような反応だったようです。
女性のメンバー,まだ少ないんだよね〜〜〜〜。

2-OMC 1991-2007 16年 50.0% (rum cask finish)
そう,このNo2のボトル,ラムカスクフィニッシュだとか。
なんだか香りにも味にもあまり反映されてない感じがするんですが,
そう思うのは私だけ(笑)??