2015年06月02日

試作品の出来栄えは如何に?



「マスター、香料でカリラちゃん作ってみたよるんるん

「えっ! 本当に作ったんだ! どれどれ」

「私たちはムエットで香りを嗅ぐから、まずはムエットでかいでみて」

と、私の試作品の瓶の中にムエットの先を浸します。

「カリラちゃんをちょっとグラスに入れて、ムエットの先を付けてみて」




さて、世紀の瞬間です。

マスターの第一声は何でしょう。

「あ、似てるね」




うわ〜〜〜〜〜、嬉しい黒ハート黒ハート

お褒めの言葉をもらえるのは本当に嬉しいでするんるん

本物のカリラと何度も何度も比べながら香りを調整しましたが、

香水を作るように作るので、

飲み物としての感覚に乏しく、

前に書いたように、ドライ感がなく、

残り香が本物と違うのが自分では気になっていたので、

「全然違うじゃん!」と言われるのではないかと、

心配していたのでした。




調香の先生が言ってくださった「さっきよりかなりいいわね」も

嘘ではなかったのですね(笑)。

もちろん、先生を疑っているわけではありません。

これで数年調香の勉強をしていますが、予習復習をしているわけでもなく、

身についている感覚もないので、とにかく自信がないのです(笑)。

なので、マスターの一言は、本当に本当に嬉しい一言でしたるんるんるんるん




「瓶から直接嗅ぐと、また雰囲気が違うんだよ」

と、今度は瓶から嗅いでもらいました。

モルトを飲むときは、グラスから香りを嗅ぐわけですから、

こちらの方がより現実的な感じです。




「試作品の方が、ピートが重厚でいいねるんるん

本物が安っぽいウイスキーに思える」




お! 模倣品が本物を超えました(笑)!!

ピートの香料なんてないのに、ピートを感じてもらえたのは、

動物香料の勝利でするんるん

恐るべし、動物香料!




ilovewhisky.png




「自家製正露丸リキュールも持ってきたよるんるん

リベットに2滴加えてみました。

うわ〜〜、正露丸(笑)。

青りんごの香りが一瞬で消えました。

香料の模倣は飲めませんが、こちらは飲めます。

試飲しました。

正露丸です(笑)。

まず、正露丸リキュールを希釈するところから始めなければなりませんね。

ベースのモルトも、リベットでない方がいいのかも。

「これ、うまくできたら、胃薬入りのモルトってわけだから、

健康にもいいよね(笑)




ilovewhisky.png




動物香料VS正露丸、これからも実験は続きます。

モルトの神秘を探るためにるんるん




追伸:私の試作品は、まだスタンドバーで嗅ぐことができません。

もう1、2度トライして、納得のいくものができたら、

スタンドバーに置くことにします。

正露丸リキュールはスタンドバーに置いてあるので、

ご自由に実験にお使い下さいるんるん


























posted by standbar at 19:26| Comment(0) | アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月01日

動物香料と正露丸をつなぐもの 〜クレオソール〜



香料でカリラ12年を作るぞ!

なんてことに挑戦したおかげで、

香りの原点に戻ってきた感じです。

アロマノージングキットを久しぶりに開けて、

新鮮な気持ちで香りを嗅げましたるんるん

このキットの謳い文句のひとつに、

「スモーキーとピーティーの違いを解決する」というのがありましたが、

今の私はこの香りをどんな風に感じるのでしょうか。




スモーキー → 正露丸です。

ピーティー → カリラの模倣で使った

動物香料のカストリウムに近いです。

結構甘い感じなのが不思議。

バニラ、クリームの感じがします。




普通、ピーティーな香りというのは、

ピート(泥炭)で燻す、つまりスモークするときの香りなので、

本来、スモーキーというのとピーティーというのは同じはずだと思うですが、

このキットのピーティーというのは、

元々のピートの香りを言っているのでしょうか。




マスターと正露丸の話をしていたら、

隣のお客さんが、

「正露丸の主成分の木クレオソートって、木の成分ですよ」

と教えてくれました。

ブナなどを木炭にするときに出る燻製のような香りだそうです。




そして、ネットでカストリウムを調べていたら、

カストリウムの香りの成分に、

木クレオソートに含まれる

クレオソールという成分を含んでいることを発見しました。




動物香料と正露丸をつなぐキーワードは、クレオソール。

ピートを燻すときにも、これと似た香りが出てくるんでしょうねるんるん




実は私は正露丸を飲んだことがありません。

富山で育ちましたから、もっぱら富山の売薬を飲んでいました。

その中に、「熊の胆(くまのい)

と呼んでいたものがあり、

正露丸を始めて嗅いだとき、熊の胆だ!と思いました。

熊の胆にクレオソールが含まれているのか知りませんが、

動物と正露丸、そしてピートは、どこかでつながりがあるように思います。




くーま.jpg




そして、結局、ピーティーとスモーキーは同じでいいじゃん!

という結論に到達したのですが、いけませんかね?











せい.gif























posted by standbar at 19:03| Comment(0) | アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月31日

正露丸でアイラは模倣できるか? 〜香りをデフォルメしてみようよ♪〜



前回の投稿の最後に、

自家製正露丸リキュールからの模倣、と書きましたが、

香りの模倣を、もう一つの角度から挑戦しようと思っています。

ずばり、正露丸を使いまするんるん

アイラの香りを正露丸みたい、という人が多いなら、

本物の正露丸でアイラの香りを模倣することができるのか、

実際にやってみようよるんるん




模倣するとき、

写生のように本物そっくりに近づける方法と、

ものまねのようにデフォルメすることによって特徴をつかむ方法があります。




人工的な香料って、強いんです。

正露丸は言うまでもなく、ですね(笑)。

生のイチゴと、かき氷のイチゴシロップの香りを比べたら、

イチゴシロップの方が強いはずです。

そして、ブラインドで香りを嗅ぐと、

もしかしたらイチゴシロップの方を本物のイチゴだと思うかもしれません。

香料には、本物の特徴を際立たせる何かがあります。




香料って、ものまねみたいなものだと思うんです。

本物はこんなに極端でないけれど、これはやっぱり五木ひろしさんでするんるん




ilovewhisky.png




「昔、正露丸をちょっとグラスにつけて、

『アイラだよ』って言って出してみたら、

すっごい怒られちゃって、トラウマなんだよね…」




マスターは実験好きでするんるん

怒られない形で再実験しましょうよるんるん




まずは、自家製正露丸のリキュールを作るるんるん

スピリタスに正露丸を漬けこんでみますか(笑)?




ilovewhisky.png




ベースになるモルトは、グレンリベットかな。

これにほんの1滴、2滴正露丸リキュールを入れてみる。

何滴がほどよいかは、実験してみないとわかりませんね。

これを「アイラの素」としましょうるんるん




「アイラの素」を飲んで、

あ、アイラ!と思うかもしれないけれど、

本物のアイラと比べてしまうと、全然違うじゃん!かもしれません。

でも、アイラかも!と思ったら、

いい意味で騙されたら、

まずはデフォルメ成功ですねるんるん  




そして、ここに何を加えれば、

カリラらしさ、ボウモアらしさ、ラフロイグらしさ…が出るのでしょうか。

これがわかると、アイラの各蒸留所の特徴、

各蒸留所のハウススタイルがわかるんじゃないのかなるんるん




追伸:正露丸は、いくつかのメーカーが作っています。

メーカーによって成分の含有量が違い、香りが違います。

今回実験に使ったのは、ラッパのマークの正露丸ではありません。












かーり.jpg











posted by standbar at 19:22| Comment(0) | アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月30日

香料でカリラ12年♪を作ってみるぞ!B 〜動物香料の威力〜



甘い感じが気になったので、

我が家にある

クラガンモア 1989-2009 19年 60.4% Clydesdale




ilovewhisky.png




クライヌリッシュ 1997-2014 16年 50.5% DUN BHEAGAN




ilovewhisky.png




と比べてみましたが、全く違いますね。

たくさん入れた動物香料は、アイラの感じをうまく出しています。




改めて自作のカリラ12年と本物のカリラ12年を比べます。

言うほど悪くないじゃんるんるん

我が家の他のカリラちゃんと比べてみたら、

1984-2008 24年 46% Valentino Zagatti’s Personal Choice




ilovewhisky.png




がかなり近い感じでした。

ちなみに、このボトルは、今まで色々飲んできたカリラちゃん♪の中でも

私の大のお気に入りるんるん

引っ越し祝いに買ったボトルでするんるん

「マザーテレサのいる野戦病院」と私が命名したボトルです(笑)。




それでは、と、他のアイラのボトル達とも比べてみました。

違う……。

これなら自作のものとカリラ12年の方がやっぱり近い。




ilovewhisky.png




アードベッグ、ラフちゃん、改めて香りを模倣したら、

アイラのそれぞれの特徴がわかってくるかもしれませんるんるん




しかし、大きな欠陥発見!

残り香が全然違う!!

本物のカリラ12年は、ムエットではほとんど残香がありません。

自作のものは、ガンガンに香りが残っています(笑)。

動物香料はベースノートであり、香りを保留する働きがありますから、

当然香りが残りますね。

残り香が違ったら香水としてはアウトです!

また来月、先生のところに行ってトライしてみまするんるん




自家製正露丸リキュールからの模倣、

香料からの模倣、

どんな結果が待っているのでしょうか。

どちらもワクワクしまするんるん











かり.png


















posted by standbar at 01:47| Comment(0) | アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月29日

香料でカリラ12年♪を作ってみるぞ!A 〜試作品ができました♪〜



はい、そもそも調香を習いにいったのは、

先生の作られた香りに感動したから、というのはもちろんですが、

勉強することによって、ウイスキーの香りの組み立てがわかるのではないか、

という大きな目的があったからでした。

ようやく原点に立てたわけです(笑)。




で、早速問題が。

スモーキー、ピーティーな感じを、どうやって作ろう???

さすがに、スモーキーでピーティーな香水はありません(笑)。

先生の提案は、動物香料を使ってはどうか、と。

なるほど!!




動物香料とは、その名のごとく、動物からとった香料です。

カストリウムはビーバーの肛門の近くにある香嚢からとった香料。




びー.jpg




シベットは、ジャコウネコの分泌物。




む.jpg




はっきり言って、万人受けするいい香りではありませんが、

これを香水にほんのちょっと入れると、

不思議といい香りにまとまるのでするんるん

味で言うところの隠し味的なものです。




カストリウム、ウッディな香りのアセチルセドレン、オイゲノール、

その他いくつか調合してみました。

「香りが割れているわね。やり直してみる?」

はい、やり直しはいつものこと(笑)。

少量加えた香料の中で、NGのものがあったようで…(笑)。




再度トライるんるん

「さっきよりかなりいいわね」

でも、自分としては、カリラ12年のドライ感がない。

なんとなくまったりとした甘さを感じる。

これなら、いわゆる南国フルーツ系の方が近いんじゃないのかな。




というわけで、家に作品を持ち帰り、

我が家のどのボトルと一番近いか、嗅いでみることにしました。

香りはムエット(試香紙)で嗅ぎます。

ウイスキーの香りをムエットで嗅いだことのある人は

ほとんどいないんじゃないのかな(笑)。

ボトルから嗅ぐ感じ、グラスから嗅ぐ感じ、ムエットから嗅ぐ感じ、

みんな違います。

グラスを変えただけでも香りの感じが違うんですからるんるん

しかし、私は調香のやり方に沿ってカリラを模倣しているので、

ムエットで嗅ぎ比べます。  (続く)












いま.jpg












posted by standbar at 00:34| Comment(0) | アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月28日

香料でカリラ12年♪を作ってみるぞ!@ 〜アロマノージングキットがちょっとわかってきたかも♪〜



やりたいことはやってみるるんるん

これは私のポリシーです。というわけで、

「先生、今日はやりたいことがあるのですが。

この前、竹鶴の香りを作られたと言われたので、

私も再現したいウイスキーの香りがあるのです。

挑戦してもいいですか?」




やっぱりカリラ12年るんるんから始めるのが筋というもの(笑)。

快くOKしてくださいましたるんるん

そしてアロマノージングキットも持ち込んでみました。




私がアロマノージングキットを購入したのは、

まだ調香の勉強を始める前です。




アロマテラピーの世界で精油をブレンドするのと、

香水を作るために香料をブレンドするのは、随分違います。

アロマで用いる精油は西洋の漢方薬のようなもの、

薬理作用優先でブレンドします。

(注:精油は日本では雑貨扱いなので、

効果効能を謳うと薬事法違反になるので注意を要します)

香水作りでは、トップノート、ミドルノート、ベースノート、

いわゆる揮発度を重視します。




植物からとった精油は元々たくさんの芳香成分のミックス体であるのに対し、

香水作りでは、植物からとった天然の香料も使いますが、

主に単体の芳香成分を掛け合わせて作ります。




例えば、一般にラベンダーと言われる精油は、




らべ.jpg




酢酸リナリルやリナロールなど、

100種類くらいの芳香成分がミックスされていますし、

ローズの精油は、




ろー.png




ゲラ二オールやネロ―ルなど、

300種類くらいの芳香成分がミックスされています。

アロマの世界では、ラベンダーとローズをブレンドすることはありますが、

リナロールやゲラ二オールなどの単体の芳香成分を掛け合わせることはありません。

香水作りでは、ラベンダーとローズをブレンドすることももちろんしますが、

リナロールやゲラニオールのような単体の芳香成分を掛け合わせることが多いです。

その方が香りを一定にできるからでするんるん

天然のローズやラベンダーは、

植物が生育していた土壌や天候によって、中の芳香成分の割合が変わり、

いつも一定の香りではありませんからるんるん




で、今、香水作りを知った上でアロマノージングキットを見ると、

なかなか面白いるんるん

当時は、「シトラス」ってどの柑橘の何の香りなんだ!

「ウッディ」と言ったって、色々な木があるじゃん!

とかなり怒っていましたが(笑)、

改めて先生と一緒に香りを嗅ぐと、

「シトラス」って、もしかして(*1)リモネン?




れも.jpg




「ウッディ」って、もしかしてアセチルセドレン?

「スパイシー」って、もしかして(*2)オイゲノール?




くろ.jpg




と、その正体がうっすらわかってきましたるんるん

リモネンもアセチルセドレンもオイゲノールも

単体の芳香成分でするんるん




先生も、「これを混ぜたら、ウイスキーになるの?」と

とても興味深そうるんるん




で、私はこのアロマノージングキットの香料ではなく、

いつも調香の勉強で使っている香水用の香料で

カリラ12年に挑戦することにしましたるんるん

それぞれの香料の特徴がわかっている方がやりやすいし、

香料の数も多いですのでるんるん

とはいえ、香水用の香料ですから、ハードル高し、です。




(*1) リモネン:オレンジ様の香り。
オレンジやレモン、グレープフルーツなどの柑橘類に
90%以上含まれているトップノートの香料。
分子量がとても小さいので、すぐになくなる香りです

(*2)オイゲノール:クローブの主成分。
フェノール類に属しますから、
フェノール値を高くするのに一役買う香りと考えられます。









か1.jpg





























posted by standbar at 20:45| Comment(0) | アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月11日

香料でモルトの香りを再現できるか?



NHK連続ドラマ「マッサン」が大好評で、

モルトに興味を持つ人が増えたのでしょうか。

私の調香の師匠も、

「竹鶴の香りを作ってみたのよ。どう?」と。




香水用の香料でモルトの香りを作られたらしい。

お友達に高価な竹鶴をごちそうしてもらったお礼とのこと。

どの竹鶴を模倣されたのかわかりませんが、

わりとドライな香りでした。

「ドライな感じですね。

甘いフルーツ系の香りのウイスキーを好む人が比較的多いんですよ」

「あら、そうなのね。

じゃ、ちょっとだけフルーツの香りを加えてみようかしら」




ilovewhisky.png




香水用の香料にも、「フルーツの香り」というのがあります。

桃の香りが特徴的なmitsukoという名香がありますが、

色々なフルーツをミックスした香りの素、というのもあるのです。

どんなフルーツの香りがミックスされているんだ?

どのフルーツをミックスしたら、「フルーツミックス」らしい香りなんだ?

と、つっこみどころも満載なのですが、

その香りをほんの少しだけ加えると、

芳醇な美味しそうな香りになりましたるんるん

「いい感じです〜るんるん




香水用の香料で、モルトの香りは再現できるのでしょうか?

例の「アロマキット」もあるし、

これも持ち込んで一度挑戦してみようかな。




ilovewhisky.png




いやいや、これが、次回のシングルモルト会に大きくリンクするとは、

このときは全く知らないわけでありまして…。




追伸:「マッサン」効果について、マスター曰く。

余市の水割り止まりだね。

モルト好きほど、「マッサン」を見ていないらしい。

少なくとも、モルト会のメンバーはほとんど見ていない。

私もテレビがないので見れませんし、

「マッサン」ブームの頃、私はひとり「野菜」ブームでしたるんるん











ilovewhisky.png





















posted by standbar at 19:44| Comment(0) | アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月21日

「アノスミア」 〜嗅覚を失ってからそれを取り戻すまでの物語〜



1年前から紹介したいと思っていた本があります。

読破してからにしようと思っていたら、途中でストップしてしまい、

それっきりになっていましたが、

せっかくなので紹介したいと思います。

本を全部読まないと人に紹介してはいけない、

という理由はありませんからるんるん




「アノスミア」

あまり聞きなれない言葉ですが、

anosmia 嗅覚消失症、無嗅覚症のことです。

文字通り、香りを感じなくなる症状です。

この本は、著者がアノスミアになり、

それを取り戻すまでの実話です。




アノスミア.png




モルトを飲むようになってぶち当たった壁が、

香りをどう表現していいかわからない。

ま、味もそうなんですが、

テイスティング用語がピンと来ないということ。

自分で感じる分にはどう表現してもいいけれど、

これを人に伝えるときには、何か「共通語」がいるのではないかと、

それを学ぶのにこうしてモルト会に参加したり、

調香を学んだり、しているわけです。




で、この本をこのブログで紹介したいな、と思ったのは、次の一節。




ほかの感覚とちがって、においは言語を寄せつけない。

においを表現する言葉はいずれも

厳密にはほかのものを表す言葉、

ほかの感覚で知覚されるものばかりだ。

においとは比喩で表現される感覚であり、つねに、

もっと具体的でわかりやすい他の感覚との比較で語るしかない。

使われるのは味覚の用語が多い(芳醇な、みずみずしい、酸っぱい、甘い)が、

視覚(鮮やかな、濁った、緑色の)、

触覚(温かい、やわらかい、涼しげな)の用語もあれば、

音や音楽を思わせるもの(のびやかな、メロディアスな、深みのある)もある。




これを読んで、ほっとしました(笑)。

そうそう、嗅覚特有の形容詞はないんだよ(笑)!

そして、感覚というのはとても個人的なものだと。

例えば「みずみずしい」という言葉で表現される感覚も、

自分が「みずみずしい」と感じた体験を思い出しているのであり、

個人の体験が違えば、

「みずみずしい」という言葉で表現される感覚も

個人差があるんだよね、と。

だから、テイスティングは、個人的なものであっていいんだと。




一番最初にモルトを飲んだ頃、

テイスティングなんて知らなかったので、

モルトの覚えるのに、

クラガンモア→頭のてっぺん(百会)が開く

オーバン→立板に水

みたいな、誰にも共有されない覚え方をしていましたが、

その頃の感覚でいいのかなるんるん




そうそう、そして、味覚は嗅覚があって成立します。

嗅覚を失うと、味がわからなくなる。

美味しい♪とモルトを飲めるのは、

嗅覚があるおかげでするんるん

香りを表現できなくても、香りがわかる、ということは

とても素晴らしいことなのです。

嗅覚に感謝るんるん ありがとう〜〜〜〜るんるん



















posted by standbar at 18:59| Comment(2) | アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月01日

調香師とブレンダー♪





実は先日,ある香りに完全に悩殺されてしまいました。

名古屋の調香師さんが作られた香水。

http://www.atelier-parfum.com/index.html

自然香料だけで作ってある香水なので,

一般的な香水とは違って,くどさがないのです。

いろいろ香りをかがせていただきましたが,

私が大好きなネロリを使ってあるコロンを1つゲットしました。




調香師.png




アロマセラピストとして,

香りをブレンドするのはそんなに下手な方ではないと思っていましたが,

格が違いすぎました。

ま,それはそうでしょう。

フランスで巨匠に弟子入りされ,長年勉強され,

調香師としてのキャリアも長い方なので,

比較対象になるはずもありません。

しかし,こんなに心を持っていかれるような香りに出会ったのは,

本当に初めてなのです。




いや,もうひとつあげるなら,

それはモルトの香りるんるん

大好きなモルトの香りは,

本当に私をアナザーワールドに連れていき,

心身の疲れを,完全に取り除いてくれるのです。




「いい香り」の定義をどうしても解明したい。

私はその調香師の方に弟子入りすることにしました。

どれだけ続けられるか,本当のところ自信はないのですが,

まずは一歩踏み出すことが大事でするんるん




調香師になることが目的ではなく,

モルトのいい香りの定義を解明するため。

うっとりとしてしまうモルトの香りの秘密を探るため。

元になる香りは違いますが,

香りを分析したり統合したりするという点では同じ。

とはいえ,超不純な動機(笑)。

でも,調香師は,ウイスキーの世界ではまさにブレンダーです。




その調香師の方,

「自然にあるものが,一番いい香りなのよ」と。

香りを組み立てるプロフェッショナルの方が,

自然がお手本だと言われる。

自然に勝るものはないと言われる。

であるなら,モルトは,まさに自然そのものの香りるんるん

(ワインも日本酒も焼酎もだよ,と,突っ込みが入りそうですが(笑))

学ぶ価値は絶対ありまするんるん




WMJ2011Autumn_200.jpg




Whisky Magazine Japan 2011 Autumn号におもしろい記事が載っています。

ロジャ・ダブという,香水業界におけるカリスマ的調香師の方が,

シングルモルトのアロマに関する研究を

なんと,マッカランと共同で進めているのだそうです!

そして,共同研究の成果が,

12本の「マッカランアロマボックス」に収められているのです。

http://www.coolhunting.com/food-drink/the-macallan-and-roja-dove-sensory-experience.php

どこぞの「アロマノージングキット」とはちょいと違う感じです(笑)。

(後からわかりましたが,

アロマノージングキットも,調香師の方が作成されたものでした)




いろいろネットサーフィンしておりますと,

このマッカランの12本のアロマボックス,

2011年3月ソウルで行われたウイスキーマガジンライブで,セミナーが行われたよう。




Macallan_Roja3.jpg




(ブログの記載でしたので,ここにはリンクいたしません。

Macallan Roja Doveで検索すると見つかると思います)



私は「中」であることを誇りに思っている人間ですので(笑),

調香師にはなれませんが,

ちょいと新たな側面から,

モルトの香りのお話しができるようになれたらな,と思っておりまするんるん











2-2.jpg















posted by standbar at 18:26| Comment(0) | アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月11日

「ウッディ」な香り♪




前の投稿に追伸という形で書き始めたのですが,

書いているうちに,テンションが上がってきたので(笑),

別の投稿にしま〜するんるん




NHKでも一度取り上げられましたが,

昨年の夏くらいに,日本の森の香りの精油が発売になりました。

アロマテラピーで用いる精油,そのもとになる植物は,ほとんどが外国産です。

アロマテラピーは1928年フランスに始まったもので,

それが1985年ごろ日本に伝わりました。

ですから,外国産であるのは,当たり前と言えば当たり前です。

日本産のものとしては,今までに,

ゆずの精油や沖縄の月桃の精油がありましたが,

本格的なジャパニーズ精油は今回が初めてです。

yuicaというブランドでするんるん

こちらをご覧ください。

http://www.sei-plus.com/




yuica.png




私は今,この日本の香りに魅了されています。

不思議と日本人のDNAが敏感に反応するのでするんるん

それこそ,センサーですかね(笑)るんるん

日本の香りを嗅ぐと,今まで使ってきた精油が,異国のものに思えてきます。

西洋っぽく,派手な印象です。

ウイスキーで言うと,流行の南国フルーツでしょうか(笑)るんるん

今まで大好きで使ってきた精油なのに,

日本の香りを嗅いだ後だと,

ひとつ敷居をまたがないといけない,

そんな不思議な印象があるのです。




ウイスキーでも,ミズナラ樽ってなんとなく心が落ち着くるんるん

それと同じ感じでするんるん




このyuicaブランド,檜でも,

木から採ったもの,枝葉から採ったもの,葉から採ったものが分かれていまするんるん

中に入っている成分が違うから分かれているのであって,

単純に香りで分けてあるのではないはずですが。

木から採ったものは,それこそ檜風呂とか,檜の木材の香りで,

ベースノート(揮発度が低い)の重い香りですが,

葉から採ったものはトップノート(揮発度が高い)で,

フレッシュなグリーンと甘みを感じます。

森林浴の感じですねるんるん

木の香りは陰な感じ,葉の香りは陽の感じでするんるん

無茶苦茶香りが違う,って感じではないですが,

同じ「檜」でも,印象は違います。




ボトル2.png
左)yuicaエッセンシャルオイル ヒノキ 木
右)yuicaエッセンシャルオイル ヒノキ 葉




そして,同じ木から採った精油でも,「檜」「姫小松」,「翌檜(アスナロ)」では,

またまた香りが違いまするんるん

翌檜は,「明日は檜になるんだ!」ってのが語源なんだそうですが,

檜より檜っぽく感じます。

本当に重いベースの香り。

甘みは感じられず,

この香りを嗅ぐだけで,呼吸がゆっくりになり,

すべてが浄化されるような感じ。

ウイスキーで用いる「ウッディ」な香りのイメージは,

私の場合,この翌檜の感じです。

その一方,姫小松となると,フルーティな柔らかい甘さが加わり,

翌檜とは随分イメージが違います。




ということは,「ウッディな香り」と一言で表現しても,

人によっては,翌檜のような重〜い香りを指したり,

姫小松のようにベースノートではあっても甘い香りを指したり,

森林浴のような,葉のグリーンなトップノートの香りを指したりするわけですね。

その人が,「木」にどのような体験を重ねているのか,

どんな「木」が生活の中に密着しているのか,

それによって,木のイメージが違ってきます。




やっぱり難しいですね〜〜〜るんるん

でも,だから楽しいのです(笑)るんるん









img_yuica01.jpg















posted by standbar at 01:43| アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月22日

香りをどう例えるか?




香りは自分の経験と結びついている、という話は、

アードベッグのときにさせてもらいましたが、

自分の知らない香りで香りを表現されたとき、

どんな香りなのか想像するのが難しい。

ま、当たり前なんですが(笑)。




今私を悩ませている一つが、

「カナブン臭」とか「カブトムシ」と言われる香り。

虫って、いちいちその匂いを嗅ぐか?ってところが悩みの出発点。

ペットとして犬や猫を飼っていれば、その臭いが服につくのはわかる。

ま、私は動物を飼った経験もないのですが(笑)。

で、カブトムシはどうよ、と思い、ある時友人に聞いてみた。

「カブトムシの臭いってわかる?」

「虫かごで飼ったとき、その虫かごの臭いを嗅ぐと、

独特の臭いがするから、その臭いかな」と。




そんな話をマスターにしてみた。

すると「カブトムシ臭を見つけよう!」実験が開始された(笑)。

候補に上がったのが、

オールドパー、ヘイグ、クライヌリッシュの3つである。

たまたまカブトムシを飼っていたことのある方がおられ、

実験に協力していただいた。

最もカブトムシ臭がしたのはクライヌリッシュ。

クライヌリッシュは確かによく「カブトムシ」と形容される・・・。



s-CIMG3455.jpg
OLD PARR 12年
HAIG 旧ボトル
CLYNELISH LOMBARD 1982-1998 16年 50%



「カブトムシというよりは、おがくずという方が正しいかも」と。

私が小さい頃、カブトムシを飼うと言えば、

虫かごにスイカの食べかすを入れていたのを思い出す。

自分ではやったことがなくても、

周りの男の子たちはよくやっていて、

その光景はしっかり覚えている。

虫かごの中には、

おがくず、スイカ、カブトムシからの排泄物などがミックスされて、

複雑な臭いを醸し出していたのですね、きっと。

これなら想像可能るんるん

なるほどねえ〜、

臭いというものは、本当に個人の経験と強くリンクしているものなんですねるんるん



Glenlivet.jpg
こんなボトル発見
GLENLIVET Acorn 1977-2008 31年46%



香りを何に例えるかは、なかなか難しい。

香りは個人の経験と結びつくからなおさらである。

より独自な経験と結びつくと、

人とは共有しにくいが、その人の記憶にはしっかり残る。

例えば「おばあちゃんの家の箪笥の引き出しの匂い」と言われても、

「あっ、そう」と言うしかないし、聞いている方は想像するのも難しい。

でも、言った本人はといえば、

おばあちゃんの家の箪笥がリアルに蘇ってくるはずなのだ。




香りを何に例えるか、

結局のところ、正解も不正解もないのですねるんるん





whisky e.bmp
THE WHISKY AGENCY 虫シリーズ
でも虫の香りはしません。











posted by standbar at 00:34| アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月05日

アロマノージングキット




アロマセラピストの私が,

ウイスキーの香りの分子にと〜っても興味を持ったことは,

バラの香りとバラ様の香り」「香りの成分」「ガスクロマトグラフィと分析表

を読んでいただくとおわかりかと思いますが,

だからこそ,「アロマノージングキット」なるものの存在を知ったときは,

飛び上がる程喜びましたるんるん

そうそう,Stand BarさんのHPの「今月のおすすめ」で見たのです!



ノージング.bmp
アロマノージングキット



だって,アロマノージングキットの謳い文句に,

「スコッチウイスキーに含まれるバニラ、シトラス、ナッティ、ピーティといった

代表的な24のアロマサンプルを集めました」って書いてあるんですよ!

アロマセラピストとしては大興奮でするんるん

ウイスキーの香りの分子の正体がわかる!

これは凄い!と思いました。




精油の芳香分子はかなりわかってきており,

それを取り出したり,人工的に合成したりすることは可能なんですが,

私もそのひとつひとつの芳香分子を嗅いだ経験は,数少ないのです。

とっても高価なもので,一般的に流通しておらず,

アロマを極めた大先生しか,そういうサンプルを持っておられないのです。

だから,私も,アロマを勉強したとき,

その先生から,いくつか嗅がせてもらっただけなのです。

しかも,香りは変化するため,1年くらいで買い換えないと授業で使えなくなるため,

お金がかかってしょうがないのよね〜ってのが,本音のようなんです…。




そういうことを知っていましたから,

ウイスキーの香りのサンプルが一般に流通しており,

購入可能であることを知ったとき,本当に興奮したのです!

きゃ〜ん♪さっそく買わなくっちゃ!!!

でも,高いぞ〜〜〜〜〜〜…。

葛藤,葛藤…。




このときは,まだStand Barさんにもお邪魔しておらず,

コニサーズクラブにも入っていませんでしたので,

当時通っていたバーで

「アロマノージングキットってご存知ですか?」と聞いてみました。

「あるよ〜るんるん」と言われたので,さっそく拝見揺れるハート

喜びで興奮していたはずが,

見れば見るほど,なんとなくテンションが下がってくる…。あれれ????

ウイスキーに多く含まれている芳香成分を取り出してあるんじゃないの?

それぞれの芳香分子の分子式とか構造式とかが,説明書に書いてあるんじゃないの?

えっ!!!そうじゃないの〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

がっび〜〜〜〜〜ん。

よかった揺れるハート買わなくて(笑)るんるん




アロマサイエンティストとの共同開発なので,

私ごときアロマセラピストが,どうこう言う問題ではないのですが,

素朴に疑問に思ったことを書いちゃっていいかな〜〜〜〜?

(マスターの,「書いて!書いて!」という声がどこかから聞こえる(笑))




@そのそも,「シトラスの香り」とか,「フルーティな香り」とか,

アバウトなカテゴリーが多くありませんか?



s-CIMG3165.jpg



シトラスと言っても,レモンもあれば,グレープフルーツもある。

それぞれを特徴づける香りは,精油では特定化されており,

違う芳香分子です〜〜〜。

フルーツなんて,マンゴーからパイナップル,マスカットまで,様々です〜。

フルーツの香りって,いったいどのフルーツがサンプルになっているの?

いくつかブレンドされているの?




Aなぜ,ドロッパーがないの?

s-CIMG3176.jpg



芳香成分は揮発するから,なるべく揮発しないようにしないとね〜。

そして,ビンにドボンと試香紙をつけるより,

ドロッパーから出てくる1滴を試香紙につける方が少量になりませんか?

そもそも試香紙に香りをつけるというのは,

大量に香りを嗅がないためですよね〜〜。

(ですから,精油をビンから直接嗅ぐのは,本当はいけないんですよ〜〜〜〜)



s-CIMG3182.jpg
試香紙



B香りのサンプルとして,10mlもいります?

精油は,実際に身体に塗布したりするから,

10mlが標準的な分量になっていますが,

これは単にサンプルですよね(笑)〜〜〜。




C木の箱,結構高いんだよね(笑)〜〜〜。


s-CIMG3161.jpg



はい,あくまでも,私の素朴な疑問でするんるんるんるん

いいとか,悪いとか,言いたいわけでは,全くありませんるんるん

結局,すべての香りのサンプルを嗅ぎ,楽しみましたるんるん

だって,香りを嗅ぐの,基本的に大好きですからるんるん

私,24のサンプル,それぞれ2ml,木箱なし2,000円なら買いますよ(笑)るんるん
















posted by standbar at 03:01| アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月02日

ガスクロマトグラフィと分析表




前回,精油の芳香分子の分析表を添付させてもらったので,

少し,分析表の説明をしちゃおうかな〜と思います。




分析表は,精油に,どんな芳香分子がどれだけの割合で入っているかを示しています。

芳香分子は,それぞれに揮発度が違います。

揮発度が高いものは蒸留後すぐ揮発しますし,

揮発度が低いものはなかなか揮発しません。

蒸留後,何分でどんな芳香分子がどれだけ揮発するかをグラフにしたものが,

ガスクロマトグラフィです。



ガスクロ.bmp
出典:精油の化学 デイビッド・G・ウイリアムズ著 フレグランスジャーナル社




横軸は蒸留後の時間,縦軸は芳香分子の量になります。

よって,縦×横をすると,その芳香分子のおおまかな容量がわかります。

それが,グラフに書いてある数字です。

(小さくて見えないかな〜〜〜。でも,グラフをクリックすると,巨大化しますよ〜るんるん)

ピーク番号が15までしか書いてありませんが,

グラフの縦軸がとても短いものもちゃんと入れると,

芳香分子の数は100くらいになります。




これはレモンの精油のグラフですが,

ここでは,[6]d-リモネンと1.8シネオールが68.17,とても多いです。

(実際私が使っているレモン精油は,もっとd-リモネンの量が多いですね〜〜〜)

この揮発度の高い芳香分子がとてもたくさん入っているので,

レモンの精油は,

全体としてトップノートの(揮発度が高い)精油ということになるのでするんるん




芳香分子とその含有量を表にしたのが分析表です。

s-img06469.jpg
(ここも画像をクリックしてください。大きくなります)



この分析表は,ローズ精油のものですが,3つあるのは,ロットが違うからでするんるん

(ロット番号が違うの,わかるかな〜〜〜〜)

比べると,芳香分子の含有量が違うことがわかると思いまするんるん

まさにウイスキーと一緒揺れるハート

ロット違いでウイスキーの香りと味が違うのと同様,

精油もロットが違うと,香りが違います揺れるハート




ただし,精油は,賞味期限が約1年。

さすがに窒素ガス入れて,酸化を止めることはしません(笑)。

っていうか,できるのかな〜〜(笑)?

あんなに小さいボトルだから,あっという間に使い切ると思われがちですが,

精油は1滴で,もの凄いパワーを発揮しますので,

1年でも使いきれないくらいなんです!!!

というわけで,違うロットのものの香りの違いを楽しむるんるん

なんて使い方は,まずしません。

1つ使い切って,新しいのを使いまするんるん




ウイスキーだと,

ロット違いの比べっこを趣味にしている方がどこかにおられるように思いますが(笑)

精油では,そんなことは,普通はありえません〜〜〜〜るんるん




と見ていくと,

アロマの世界とウイスキーの世界,

意外と似ているところもあるのでするんるん

私がウイスキーにはまった理由は,こんなところにあったのです揺れるハート




精油の化学.jpg
精油の化学 デイビッド・G・ウイリアムズ著 フレグランスジャーナル社













posted by standbar at 04:20| アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月01日

香りの成分




アロマセラピストとして,いや,個人的に(笑),

ウイスキーの香りの成分を直接知りたい!という願望があります。

またまた「ウイスキーの科学」(講談社ブルーバックス)より引用させてもらうと,

「西村驥一博士らは,100を超えるウイスキー成分を分離・精製して,

そしてその構造を決定された。

・・・しかし,ウイスキーには数千の成分が含まれているというから,

それでもわずか一部にすぎない」



ウイスキーの科学.bmp
「ウイスキーの科学」(講談社ブルーバックス)



ウイスキーの成分って,こんなにたくさんあるんだ〜〜!

精油の成分もおそらく500くらいはあると思いますが,

それぞれの植物に含まれる成分は,だいたい100くらいと言われています。

バラは多く,300くらいと言われていますが,ウイスキーにはかないませんね〜。




精油は,ガスクロマトグラフィーという機械で,

中に含まれている成分がすべて調べられるようになっています。

そして,それが,分析表という形で,購買者にもわかるようになっています。

もちろん,すべてのメーカーの精油についているわけではないのですが,

メディカル使用を目的としている精油会社の製品には必ずついていますし,

今はむしろ,その分析表の信憑性が問われる時代にもなってきています。




私がいつも使っているプラナロム社の精油は,

成分の分析がとてもしっかりしていることで有名です。

精油の成分とその薬理をかなり勉強してきたので,

ウイスキーの香りに悩殺されたときも,

まず最初に思ったのは,ウイスキーの香りの成分が知りたい!ということでした。



pranarom-cosmetique.jpg
プラナロム



ウイスキーには,分析表のようなものはなさそうだとわかり,

ちょっとがっかり・・・。

本にあった西村驥一博士らの研究も,

その結果は専門の学術雑誌に発表されたもので,

私たちが簡単に本で読めるようなものではなさそうです。




実際に分析表があれば,

それこそ,マンゴーの香りが本当に入っているのか,

マンゴー様の香りなのか,

もしマンゴー様の香りなら,それがどんな分子なのか,

そして,それがどれくらい入っていたら人間が感知できるのか・・・,

なんだかすっごいことがわかりそうなんですが,

まだまだそこまで研究は進んでいないということなんでしょうね〜〜。



分析表.bmp
成分分析表(画像をクリックすると大きくなります)



ここにバラの分析表がありますが,

含有量の合計が100%になっていません。

これは,100%まで調べきれていないからではなく,

100%まで書くと,紙が何枚も何枚も必要になってきて,

たいへんだからです。

ここに書ききれていないものは,含有量としては,0.1%以下のものも多く,

それをすべて書くと本当にすごい資料になってしまうのです。

メーカーにはデータは残っているのですが,私たちの手元には,

主なものだけがわかる手軽な分析表が入っているわけです。




なので,これのウイスキー版が,やっぱり見てみたいんですよ〜〜〜るんるん





2010summer.JPG








posted by standbar at 03:34| アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月21日

バラの香りとバラ様の香り 〜フェニルエチルアルコール vs β―ダマセノン〜





ウイスキーからいろいろな香りを取り出す作業,

やはり,なかなか難しいです。

といっても,ウイスキーの専門家になるわけではないので,

かなり勝手にコメントさせてもらっていますが(笑),

それでも,常日頃,不思議に思っていることが。




例えば,マンゴー様の香り,と言いますが,

それは,本当にマンゴーに含まれている,

マンゴーたらしめる香りの分子が入っているのか,

そのような分子は含んでいないけれど,

マンゴーみたいな香りがする,ということなのか・・・。

マンゴーの香りとマンゴー様の香りというのは,

本当のことを言うと,本物と贋物ということであり,

実は180度違うことになります。




「ウイスキーの科学」(講談社ブルーバックス)は,愛読書の一つですが,

そこに,バラ様の香りに関する記述があります。

「蒸留の際に,加熱によって新たな揮発成分が生成する。

特に,β―ダマセノンという成分は,

ワインなどにも含まれる「バラの香り」がする香気成分だ」と。




β―ダマセノン,初めて聞いた香り成分の名前。

名前の語尾と,構造式から,これがケトン類であることは確かです♪

(一応,これくらいの化学の勉強はします,アロマセラピストはるんるん)

ケトン類って,普通,あんまりいい香りでないのよね〜と思うと同時に,

バラには,β―ダマセノンという香りの成分はありませんよ〜ということ!

本当のバラには入っていないのに,

バラっぽく思える香りの成分がβ―ダマセノンってことなんです。




ちなみに,バラの花には300くらいの香りの成分が含まれており,

それらをミックスした香りを「バラの香り」と

私達が認識しているのですが,

その中でも,バラたらしめている香りの成分は,

フェニルエチルアルコール。

これは実は水に溶けやすい成分なので,

バラの精油にはあまり含まれず,

バラの芳香蒸留水により多く含まれています。

よって,バラの精油よりバラの芳香蒸留水の方が,

どちらかというと,生のバラの花の香りに近い感じがします。



bara.bmp



そんなわけで,話をウイスキーに戻しますが,

マンゴー,クローブ,シナモン,ミントなどなど,

いろいろな香りをウイスキーから取り出しますが,

あくまでも,それらの香りというのは,それらっぽい香りであって,

そのものズバリではないことが多いんじゃない?

とすると,なかなか不思議な世界にも思えます。




よく,モノマネを見ると,本人より本人らしく思えることがありますが,

そんな感じなんでしょうかね。

バラの香りより,バラ様の香りの方が,バラっぽく感じる・・・。

そういうことなんですかねるんるん










posted by standbar at 18:49| アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月16日

香りのマジック♪




私のサロンでは,

お客さんのその時の身体や心の状態に合わせて,

精油をブレンドしています。

それを植物油で希釈して,

身体や顔をトリートメント(マッサージ)します。

だから,毎回毎回,違うブレンドになります。

このようにしているサロンは意外と少ないようで,

毎回いろいろな香りを作ってくれると,

とても喜んでもらっていまするんるん




最近の状態を聞いた後,

私が何種類か精油を選び,

お客さんの香りの好みを確かめながら

ブレンドしてみるのですが,

その香りが気に入ったかどうかは,

言葉で聞かなくてもわかります。

「いい香りですね」

と口で言っても,顔が喜んでないときは,

本当は気に入っていないのです。

「好きでないと言うと相手に失礼だから」という

大人の気遣いが不可能なんです。



pic01.jpg



香りは正直なんです。

嘘つけないんです。

それは,嗅覚に秘密があるからでするんるん




音や色,味など,すべての情報は,

耳や目,口などの感覚器でキャッチされ,

脳に伝わります。

嗅覚以外の感覚は,まず,理性・思考を司る部分(大脳新皮質)に伝わるのですが,

嗅覚だけは,本能を司る部分(大脳辺縁系)に最初に伝わります。

大脳辺縁系には,情動を司る部分(扁桃核)があり,

ここで快・不快を判断します。




ということは,

香りは,「相手に失礼だから,好きと言っておこう」と思考する前に,

香りの好き・嫌いを本能的に判断してしまうので,

正直に出てしまうのでするんるん




私がモルトにはまったのは,

その香りにありまするんるん

モルトの香りは,私にとって「快」の情動をかきたてるものなんでするんるん

どんなに疲れていても,

どんなに嫌なことがあっても,

モルトの香りを嗅ぐと,

「わっ!いい香りハートたち(複数ハート)」と,

疲れも嫌なことも,「快」感覚に置き換わってしまうのでするんるん




私は,どこのバーにお邪魔しても,だいたい

「いつも素敵な笑顔で飲んでおられますね」とか,

「モルトを飲んでいるときは,いつも幸せそうるんるん」とか,

言われます。

だって,いい香りは私を幸せにしてくれるのですから揺れるハート



それはまさに,香りのマジックるんるん







posted by standbar at 18:38| アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする