A.D. Rattray VS BlackadderのRaw Caskシリーズ 〜女性的VS男性的〜
蒸留所のハウススタイルより,
ボトラーズのハウススタイルの方が強いんじゃないかと,
それこそAgencyマジックとか,ダンカン・テイラーの素など,
言われるようになっていますが,
素直に好きだな〜,と思えるボトラーズがありまして,
それは,このブログでもよく書いておりますが,
ダグラス・レインのOMCシリーズ,
そして,今回No.2のボトルである,A.D.Rattrayです。
どちらも,ラベルがシンプルなところも好感が持てます


2-A.D.RATTRAY 1990-2010 19年 49.9%
「昔はDewarRattrayって言っていなかったっけ?」
「そうだよね,確かラベルにもそう書いてあったように思うけれど」
と,早速調べてくれました。

1868年、アンドリュー・デュアーとウィリアム・ラトレーによって設立。
当初はフランス・ワイン、イタリアのスピリッツ、オリーブ油の輸入業者であったが、
紆余曲折後、モリソン・ファミリーに買収され、ウイスキーの業者として定着する。
2012年,"DEWAR"が、商標権の関係で使えなくなってA.D.RATTRAYとなる。
「Dewar’sがあるから,使えなくなったってことだよね,きっと」
2007年から女性が樽選びをし,とても評判がよいそう。
しかし,2010年,寿退社されたそうです。
女性が選ぶ樽って,それだけでちょっと興味がそそられます。
「A.D. Rattrayはいいよね

マスターと意見が一致しました。

5-BLACKADDR 1989-2010 21年 54.2%
その一方,No.5はBlackadderのRaw Caskシリーズ。
「Raw Caskシリーズって,無濾過というよりは,
わざと樽の木片を入れているって感じだよね」
「Raw Caskシリーズになってから,ちょっと好きでなくなったかな。
あの木片のおかげで,最後の1杯が飲めないからね。
そういえば,Kさんって,
Raw Caskシリーズの最後の1杯は,
コーヒーフィルターに通して飲むんだよ。
物を大切にする心というよりは,煩悩な感じだけどね(笑)」

ロウカスク木片
さすがKさん(笑),私も煩悩のなせる業に思えます

Raw Caskシリーズは,そんなに飲んでいないせいもありますが,
確かにあまり感動的なものには出会っていない気がします。
A.D. Rattrayが繊細で女性的だとすれば,
Raw Caskシリーズは,荒々しい男性的な感じでしょうか。

2-A.D.RATTRAY 1990-2010 19年 49.9%
5-BLACKADDR 1989-2010 21年 54.2%