「ラベルの絵はこんな風にして」
ラベルの絵はこんな風にして決めるのでしょうか…?
マリア様の絵を探しながら,ふと考えたことがありました。
ラベルの絵って,こんな風にして選ばれているのかな,って。
確かにモルトを飲むと,そこからイメージが膨らむのです。
今までもモルトを男性に喩えたり,女性に喩えたりしてきました。
私のイメージは,頭の中にはしっかりあるのですが,
残念ながらそれを絵に描く才能がなく,自分で絵を描くことはしませんでした。
しかし,今回こうして宗教画の中から選ぶと,
(前は土偶から選びましたね

すっごく時間がかかるんですよ(笑)。
自分のイメージの絵にピタっとくるものがすぐには見つからず,
それに一番近いものを何度も何度も選び直していくのです。
何故,こんなアホなことを真剣にやっているのだろう,と思う自分と,
妥協を許したくない自分がいて(笑),
結局,後者の自分が勝つわけです

ここからは空想の世界です。
「股裂けカリラ」を例に挙げて考えてみましょう。
モリソン&マッカイ社が,新しいシリーズで4本出すことにしました。
カリラ,トマーチン,キャパドニック,アベラワーです。
この4本を味見して,
これを世界7不思議の画像で喩えてみなさい,というお題が出たとする。
イメージの世界ですから,どれを何に喩えるか,その根拠も自由ですが,
おそらく,お題を解いている方は真剣です。
Agencyのシリーズでも同じように考えられますね。
例えば,恐竜シリーズを作るとする。
そのシリーズで出したいカスクが決まる。
そして,味見をしながら,この風味がどの恐竜に喩えられるか考える。
もしかしてそんなふうにラベルを決めているなら,
私がモルトを土偶に喩えたり,宗教画に喩えたりするのと,
全く同じではなかろうかと。
私が喩えた土偶なりマリア像だって,
そのボトルのラベルになる可能性があるのではなかろうかと(笑)。
当の本人は無茶苦茶真剣なんですが,
別の人から見たら,
なんでモルトが恐竜になるんだ!と同じ感じで,
なんでモルトが土偶になるんだ!
マリア像になるんだ!
何考えているんだ!と,私以外の誰かがブログに書きそうですよね(笑)。
そう思うと,ラベルが派手だのなんだのって言えないよね,って,
思えてきたわけです

最近の目立つラベルと言えば,
東京のBar Caol Ilaさんの10周年記念ボトル。
もちろん,カリラちゃん

ポッティチェッリの「プリマヴェーラ」が描かれています。
それこそ,カリラとプリマヴェーラにどんな関係があるんだ!
って言うこともできますが,
きっと何かの象徴としてこの絵を選ばれたのだろうな,と,
その深い意図を考えた方が楽しいな,と思えるようになりました。

カリラファンの私ですから,数回お邪魔したことがありますし,
店主の小林さんともいろいろお話しているので,
何かを感じるのかもしれませんがね

やはり,ラベルには,我々が想像できないような,
何か深い意味が込められているように思います

少なくとも,そう思った方が,
モルトを飲んでいて楽しいですから


グレンモール蒸留所跡