Inverleven@ 〜左脳飲みと右脳飲み〜
今回は久々定刻に行くことができ,
モルト会のメンバーに会うことができました。
今日は,どれも,なかなか美味しい

顔がほころびます

味も香りも厚みがあったNo.3が,とても美味しく感じました。
「モルト会って,自分が美味しいと思って提供したモルトを,
けちょんけちょんにけなしたりするから面白いんだよね。
ラベルを見て飲むのと,ブラインドで飲むのは違うんだよ」
と,よくマスターが言うのですが,
私は,ラベルを見ながら飲んで美味しいと思ったモルトがモルト会に登場したとき,
まだ,それをけちょんけちょんにけなしたことはありません。
ラベルを見ながら飲む,ということは,
頭で飲む,ということです。
蒸留所や熟成年数などの知識のもと,
思考しながら,理屈をつけながら飲む飲み方です。
一方,ブラインドで飲むときは,頼るのは自分の感覚だけです。
左脳飲みと右脳飲み,ともいえます。
ラベルを見ながら飲むのが左脳飲み,
ブラインドで飲むのが右脳飲みです。
私が気に入ったNo.3は,以前に飲んだことがあり,
その当時からすっごく気に入っていました。

3-LA MAISON DU WHISKY(DUNCAN TAYLOR) 1978-2008 30年 50.6%
もちろん,モルトの印象は,他にどんなモルトを飲んだのか,
どんな順番で飲んだのか,
だれと飲んだのか,
そのような種々の要因によって変化しますから,
同じように比べられるものではありませんが,
左脳飲みと右脳飲みの印象が近いというのは,
ラベルを見ながら飲んでいても,
あまりラベルの情報に左右されず,
感覚で飲んでいる,ということを証明できるのではないかと思いました。
ラベルの情報に左右されると,
「カリラちゃん

いや,美味しくなくてはいけない(笑)」とか,
「長熟だから美味しい」
「値段が高いから美味しい」
そんなふうに,自分に都合のよい因果関係を作ってしまいます。
理性・理屈が発達しすぎると,
「長熟だから,この味こそ美味しいのだ」
のように,自分の感覚をも矯正することにもなってしまいます。
もちろん,どれを美味しいと思うかは個人の自由ですが,
今回,大好きだったNo.3を,右脳飲みしても大好きに思えたことが,
まずは嬉しかったです


1-SIGNATORY 1977-2008 31年 47.6%
2-OMC 1989-2005 16年 50.0%
3-LA MAISON DU WHISKY(DUNCAN TAYLOR) 1978-2008 30年 50.6%
4-SIGNATORY 1976-2011 34年 55.4%
5-DUNCAN TAYLOR 1979-2008 28年 57.0%
山崎白秋氏コニサーズクラブレポート