Glen MorayB 〜マレイ様の知名度はいかほど?〜
実はグレン・マレイ,これは私の愛する蒸留所の1つなんです。
ブログには書くのは初めてですが,
マレイ様は,ロングモーンと同じように,長熟の極みなんです。
たまたま出合ったマレイ様が,長熟だった,ってだけなんですが(笑)。
「おお,ロミオ,ロミオ,どうしてあなたはロミオなの?」
と言わんばかりに,
「おおマレイ,マレイ,どうしてあなたはマレイなの?」
って感じなんです(笑)。
そう,ロングモーンが熟女なら,
マレイ様は男性,ロマンスグレーの素敵なジェントルマン


私が出会ったマレイ様は,すべてソサエティ

35.28 34年 55.5% one of 158 bottles
35.33 34年 55.1% one of 180 bottles
35.55 39年 50.3% one of 278 bottles
すべてrefill hogshead ex.burbon です。
熟成年数,度数,樽が同じだから同じような印象なのでしょうか。
だからこそ勝手なマレイ像が出来上がっているのかもしれませんが,
とにかくマレイ様は,派手さがなく,ベースノートで香りの立ちが遅い。
しかし,じんわりやってくる香りがなんとも言えず圧巻。
気持ちを落ち着かせてくれるモルトの代名詞。
若い女にはまだわからない威厳がある。
ま,こんな感じなんですよ,マレイ様は。
こんな素敵なマレイ様は,私にとっては超有名人(笑)。
知名度が「下」なんて許せないんです(笑)。
しかし,考えてみれば,ソサエティ以外で飲んだマレイ様はないぞ(笑)。
ってことは,そんなに有名人ではないってことか?(笑)
むしろ,ここまでマレイ様を愛する私は,やっぱり変態?(笑)

3-SWMS 35.34 13年 57.0%
今回のNo.3ソサエティのマレイ様は13年でした。
私の印象とは大きく違うマレイ様でした。
長熟ばかりが目につきますが,
マレイ様だって,ニューポットの時代がありました。
オフィシャルは8年ですし・・・。
そういうマレイ様がまるで違うものに見られてしまうのは,
ある意味,不幸ですよね。
ロングモーンとて然り。

Longmorn 16Y
マスターが熱く語りました。
題して『ロングモーンの不幸』
「モルトの作法として,中上位から入るんだよね。
つまり,ロングモーンだって,16年のオフィシャルがあるのに,
16年のオフィシャルからロングモーンを飲む人はいない。
長熟の美味しいロングモーンから入り,
それがロングモーンのイメージとして定着する。
いきなり美味しいものから飲み始めるから,
ごくスタンダードに美味しいはずのものがそうでなくなる。
これは不幸なんだよね。
だって,若いロングモーン,買えないじゃん,
みんなどうせ飲まないんだから(笑)」
確かにそうですよね〜。
マレイ様とはいえ,やっぱり8年のオフィシャルは,飲まないもん(笑)。
しかも,これがスタンダードに美味しい味なのかどうかさえ,
わからないもん(笑)。
贅沢病の不幸ですね,本当に。
ただ,そうでありながら,
12年クラスのオフィシャルのスタンダードを
美味しい

知名度「上」と言わせるパワーを持っているのかもしれません。
