2010年08月21日

バラの香りとバラ様の香り 〜フェニルエチルアルコール vs β―ダマセノン〜





ウイスキーからいろいろな香りを取り出す作業,

やはり,なかなか難しいです。

といっても,ウイスキーの専門家になるわけではないので,

かなり勝手にコメントさせてもらっていますが(笑),

それでも,常日頃,不思議に思っていることが。




例えば,マンゴー様の香り,と言いますが,

それは,本当にマンゴーに含まれている,

マンゴーたらしめる香りの分子が入っているのか,

そのような分子は含んでいないけれど,

マンゴーみたいな香りがする,ということなのか・・・。

マンゴーの香りとマンゴー様の香りというのは,

本当のことを言うと,本物と贋物ということであり,

実は180度違うことになります。




「ウイスキーの科学」(講談社ブルーバックス)は,愛読書の一つですが,

そこに,バラ様の香りに関する記述があります。

「蒸留の際に,加熱によって新たな揮発成分が生成する。

特に,β―ダマセノンという成分は,

ワインなどにも含まれる「バラの香り」がする香気成分だ」と。




β―ダマセノン,初めて聞いた香り成分の名前。

名前の語尾と,構造式から,これがケトン類であることは確かです♪

(一応,これくらいの化学の勉強はします,アロマセラピストはるんるん)

ケトン類って,普通,あんまりいい香りでないのよね〜と思うと同時に,

バラには,β―ダマセノンという香りの成分はありませんよ〜ということ!

本当のバラには入っていないのに,

バラっぽく思える香りの成分がβ―ダマセノンってことなんです。




ちなみに,バラの花には300くらいの香りの成分が含まれており,

それらをミックスした香りを「バラの香り」と

私達が認識しているのですが,

その中でも,バラたらしめている香りの成分は,

フェニルエチルアルコール。

これは実は水に溶けやすい成分なので,

バラの精油にはあまり含まれず,

バラの芳香蒸留水により多く含まれています。

よって,バラの精油よりバラの芳香蒸留水の方が,

どちらかというと,生のバラの花の香りに近い感じがします。



bara.bmp



そんなわけで,話をウイスキーに戻しますが,

マンゴー,クローブ,シナモン,ミントなどなど,

いろいろな香りをウイスキーから取り出しますが,

あくまでも,それらの香りというのは,それらっぽい香りであって,

そのものズバリではないことが多いんじゃない?

とすると,なかなか不思議な世界にも思えます。




よく,モノマネを見ると,本人より本人らしく思えることがありますが,

そんな感じなんでしょうかね。

バラの香りより,バラ様の香りの方が,バラっぽく感じる・・・。

そういうことなんですかねるんるん












posted by standbar at 18:49| アロマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。