マルスA 樽
先ほどは,六一〇ハップ,
いや,「硫黄」をテーマに長々〜と書いてしまったので(笑),
残り5本を,出だしだけ白秋先生の真似をして書いてみます(笑)

今月のお題は,「マルス」である。
マルスといえば,???
名前だけ聞いたことあるけどな〜,という蒸留所である(笑)。
(だって,今,生産行われていないよ〜)
Kさんご夫妻の思い出の蒸留所だとか

結論は,「マルス,なかなかやるじゃん!」であった。
好き嫌いは分かれるかもしれないが,
私にとってはシェリー香の心地よいボトルが集められていた。
さて,今月のモルト残り6本を紹介しよう(笑)。

1-MARS CASK NO.606 1989-1999 10年 43%
2-薩摩 TRIPLE CASK 1984-2004 20年 55%
3-MARS MALT GALLERY CASK NO.565 1988-2005 17年 58%
4-MARS MALT GALLERY CASK NO.324 1985-2009 23年 58%
5-駒ケ岳 CASK NO.616 1989-2006 17年 60.1%
6-駒ケ岳 CASK NO.448 1986-2006 20年 60.5%
山崎白秋氏コニサーズクラブレポート
そうそう,一人モルト会になったときは,
5杯一緒に出してもらえるので,初めから5杯の比べっこができます

1本目

1-MARS CASK NO.606 1989-1999 10年 43%
う〜ん,さわやか


夏空の草原の中に,つばの広い麦わら帽子をかぶった無垢な女の子が一人立っている。
女の子のワンピースのすそが,そよ風でなびいている。
そんなイメージ。
こういうテイスティグコメント,普通,まずいですよね(笑)。
でも,香りをかいだとき,瞬間にあるビジョンが浮かぶことがあるんですよ〜。
「シャビシャビ系じゃない?」とマスターに言うと,
「これだけ加水だよ」と。
加水をシャビシャビと感じたあたり,なかなかやるじゃん!と,
自分を誉める

2本目
2-薩摩 TRIPLE CASK 1984-2004 20年 55%
シェリーですね〜。
吟醸酒みたいな香りもしたりして・・・。
コーヒー,黒糖,いやいや,氷砂糖って感じかな〜。
しっかりモルトの香りもします♪最もmalty♪これもいい感じ

4本目

4-MARS MALT GALLERY CASK NO.324 1985-2009 23年 58%
セメダイン様,ラムレーズン,シェリー,コーヒー,クリーミー,カスター
ドクリームのような香り。
でも,シェリー樽でないんだ!がび〜ん!
私好み


5本目

5-駒ケ岳 CASK NO.616 1989-2006 17年 60.1%
4本目に似ている。4本目をそのまま濃くした感じ。香りも味も。
超いい感じ〜〜〜。
4本目と甲乙つけがたいが,こっちの方が最終的には好きだったかも。
酸いも甘いもいろいろ知り尽くした大人の女性のイメージです


こんな女性でありたいものです

えっ!これもシェリー樽でないんだ!
6本目

6-駒ケ岳 CASK NO.448 1986-2006 20年 60.5%
シェリーシェリーシェリー〜〜〜

強いんだけれど,3本目とは違う。
ツ〜ンとくるセメダイン様の香りはあるが,
嫌なくどさはない。
濃厚な女の感じ。そうそう,杉本彩な感じ


4本目と5本目,アメリカンホワイトオーク樽でした。
だけど,シェリー樽みたいに,色が濃い・・・。
なんてことをマスターと話していたら,
「もしかしたら新樽なのかな。
バーボンバレルなら180リットル。
ってことは,MAX250本位しか取れない。
でも,これ,430本取れているからなあ」と,マスター。
そうよね〜。
試験のとき,覚えました。
バレル,ホグスヘッド,パンチョン,バット,その容量も。
知っていれば,だいたい1樽からどれだけのボトルがとれるかわかるわけだ!
こういうのが応用力よね!
超勉強になりました。
そう,覚えるのが目的で勉強するのではありませんから。
「マルス,確か樽も作っていたよ〜」と。
へ〜,そうなんだ!
さすが私,マルスのことはほとんど知らない(笑)。
家に帰って,The Whisky World vol.22を見ました。
マルスのことが書いてあるのは覚えていましたんで(笑)。

マルス 信州ファクトリー
では本を開き,しばしお勉強タイム

鹿児島県に本拠を構える焼酎メーカー。
2本目は確かに鹿児島の地図がラベルに書いてあった!うんうん!納得!
Marsって,「軍神」の意味なんだって。へ〜。
蒸留所っぽくないネーミングかも・・・。
2-薩摩 TRIPLE CASK 1984-2004 20年 55%
ニッカの創業者,竹鶴政孝の摂津酒造時代の上司であった岩井喜一郎が,
「竹鶴実習ノート」を参考に,蒸留所を設計し,
発酵槽やポットスチルも「実習ノート」をかなり参考にしているよう。
岩井さんのこだわり,そして,夢を叶えた蒸留所なんだ〜。
あ,あった,樽のこと書いてある。
昭和洋樽製の450リットルの新樽から,バーボン樽,シェリーバット・・・
そうか,450リットルの新樽を使ったとすれば,
マスター,430本なんとか取れますかね???
こうやってブログ書かせてもらうと,
いろいろ勉強になりますね〜。
貴重な機会をいただき,マスター,本当にありがとうございます


暑中お見舞い申し上げます

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