Glen MorayD 〜ラベルは信頼できるのか?〜
今回の5本は,ま,皆が満足してくれたということで,
マスターは胸を撫で下ろしてはいるのですが,
ひとつ,ご不満があったようです(笑)。
それは,No.4,No.5の印象が,
「普通に美味しい

おそらく今回はNo.1にみんなノックアウトされてしまい,
そういう評価になったと思うのですが,
No.4,No.5は,もっと高評価を得て然るべきではなかろうかと(笑)。
もうちょっと感動の言葉があってもよいのではなかろうかと(笑)。

1-SWMS 1998-2008 10年 59.5%
2-GOLDEN CASK 1990-2004 14年 61.3%
3-SWMS 35.34 13年 57.0%
4-DUNCAN TAYLOR 1975-2010 35年 52.7%
5-WHISKY AGENCY 1973-2010 36年 53.1%
山崎白秋氏コニサーズクラブレポート
それはそうですよね。
No.4はダンカンテイラーのレア・オールド35年,
No.5はAgency,Perfect Dramシリーズ36年,
確かに,皆から,「わ〜,凄い

さて,マスターのぼやきです(笑)。
「絶対数年前だったら,みんな大感激してくれたはずなのに・・・。
4番,5番が普通なのか・・・。
いろいろモルトを飲んで,舌が肥えるのはいいけれど,
ある程度にしておくれ〜〜〜〜〜〜〜〜」

4-DUNCAN TAYLOR 1975-2010 35年 52.7%
気持ちはよくわかるな〜(笑)。
私も,美味しいの,飲みすぎ,って思うもん(笑)。
まさに「知の不幸」ですよね(笑)。
この2本,熟成年だけ見れば,ロマンスグレーのダンディ系なんですが,
今までの私の印象に似ているかと言われたらそうでもないかも・・・。
No.4は私も「普通に美味しい」と書いてあり,
まとまっていて飲みやすいけれど,イマイチ面白さに欠ける,なんて,
マスターがむかつくようなコメントをメモしてあります(笑)。
ま,でもいいでしょう。
ダンカン・テイラーマジックがかかっていると考えれば,
それも然りです。

5-WHISKY AGENCY 1973-2010 36年 53.1%
で,問題なのは(笑),No.5です!
これ,栗の皮のような渋味があり,シェリー樽だろうとばかり思っていたら,
なんと!バーボンホグスヘッドなんですよ!
びっくりしました!
いや,私だけでなく,他のメンバーからもシェリー疑惑が出てきたとか(笑)。
バーボンホグスヘッドで,しかもAgency,
しかもPerfect Dramであるなら(笑),
然るべき甘味があってよさそうなのに,なんだか違うんだよな〜。

5-WHISKY AGENCY 1973-2010 36年 53.1%
さらに疑惑が深まったのは(笑),
36年熟成なのに301本ボトリングされているんですよ。
ホグスヘッドで36年熟成で301本・・・,それは在り得るのか????
前に紹介したソサエティの35.55も,ホグスヘッド39年で278 本・・・。
天使の分け前どころか,
天使さんがどこぞから新たなエキスを運んできた疑惑までかかってきます(笑)。
マスターには,
「天使に取られないように,樽にサランラップを巻いているかも(笑)」
なんて冗談を言ってしまいました。
どうでしょうか,この案は(笑)。
Agencyの場合は,1樽を他の業者と分け合っているという話しもありますし,
いろいろ樽を移し替え,
その最終の樽をラベルに書いている,ということも聞きます。
ラベルを信じていないわけではもちろんありませんが,
こうやってラベルをよく見ると,
いろいろ面白い発見ができます

最近,そういう遊びが少しずつできるようになってきた,
ってところでしょうかね

ラベルはボトルの顔。
作り手なり,ボトラーズの思いが伝ってくるものでもあります。
ラベルを見て飲むのも,また楽しや

